2009年06月28日

渡辺謙「刑事一代」第二夜 役者魂を見ました

録画しておいた「刑事一代」第二夜を見ました。

最初、監督の石橋冠が原作を書いた佐々木記者(産経新聞)に忠実に脚本を作ったら、9時間分になってしまったので、吉展ちゃん事件をメインにしてつくったということです。

吉展ちゃん事件を中心にした今回の方が第一夜より、ドラマとしては、圧倒的に面白かったですね。

役者魂を感じました。

今回は小原役の萩原聖人の演技はうまかったですね。ずるく、小心で警察をなめている感じがよく出ていて、本当にイヤなやつだから、渡辺謙に何とか自供に追い込んでくれと思ってしまいました。

小原をイヤなやつだと、見ている方に思わせるのはひとえに、萩原聖人の芝居のうまさでしょう。

その小原は過去二回取り調べを受け、アリバイの裏付け捜査もなされていましたが、シロだと断定されていました。

しかし、平塚刑事が福島に行って、再度、聞き込みをやってみると、ずさんな捜査でアリバイがないことが判明します。

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けっこう、前の刑事たちが、いいかげんな捜査をしていたことが、わかります。

本当にそうだとすると、平塚刑事のような、執念をもって、事件に当た捜査官がいないと犯人が全然つかまらないということになってしまって、我々市民は安心して社会生活を送れなくなってしまいます。

困りますね。何かと、警察が頼りにならない昨今。

そういう意味では、現代のような科学捜査の方が、刑事の勘や資質によって、検挙が左右されることがなく、現場の証拠によるところが大きい分、安心できるのかもしれませんね。

痴漢などの冤罪も、いくつか出てきていますしね。

ただ、植草教授の痴漢は確定されましたが、これなども真相はわかりません。

我々は冤罪にされないよう、疑わしい行為をしないように気をつけましょう。

ドラマに話を戻すと、小原の尋問が10日間しか認められない中、最後まで結局、自供に追い込むことができませんでした。

その10日間の尋問は終わり、小原の自供を引き出すことができなくて、刑事たちがもうあきらめムードになります。

後はアメリカに声紋鑑定を依頼するために、その録音だけを録音してくれと、頼まれた平塚が再び、小原と対面します。

当時は声紋鑑定も日本ではできなかったんですね。ちょっと、びっくりです。

その声紋鑑定のため、小原の声を録音するためだけに世間話をすると平塚刑事。

もう自分は大丈夫だと気がゆるんだ小原が、「東京の火事を見た」とポロっと言ってしまいます。

それを聞いた、平塚刑事の表情が変わります。渡辺謙の芝居が光ります。

それは小原が福島にいたことになっている日に東京で起こった火事でしたので、それを見たということは、小原がその日に東京にいたということになるのです。

自分のアリバイを自分で崩してしまった瞬間でした。

何か黒沢映画の「天国と地獄」のラストのようでした。

ここの、渡辺謙と萩原聖人のやりとりは、実に役者としての真骨頂を発揮した場面でした。

渡辺謙は今ではハリウッド俳優にもなってしまいましたが、「ひとつの役をやると決めたら、最後までモチベーションが下がることはない」と断言する役者です。

渡辺謙は、まず、原作の熟読をしたそうです。

そうすることで、平塚刑事の言葉を通して、彼の表には出さない心情を察することができ、捜査中にどんな感情を持って臨んでいたのかを、推し量りながら、演技をすることで、平塚刑事の情熱、執念を出せればいいというようなことを言っています。

今回のドラマ見応えがあったのは渡辺謙と平塚刑事の相棒の高橋克美と小原役の萩原聖人の演技によるところが大きいと思いましたね。

高橋克美さんもバラエティや「33分探偵」などでは、軽い、コミカルな面白いおじさんのような印象を出していますが、芝居に関しては実力者ですね。

実力のある俳優さんというのは、すごいですね。


posted by 感動テレビ at 10:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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